着物の柄に季節が入っていると、旬の時期に着たくなります。そして、散り始めるのに着ていると「旬を知らない」、「その着物しかない」と思われると困りますものね。ページの一番下に表をつけましたが、書いた前後1ヶ月は着られるかな、と目安程度にしてください。
蘭、竹、菊、梅の四種は四君子とも呼ばれ年中ですし、洋物の花の蘭なんかは年中着ていいかと。
植物がいくつも描かれていると年中着られる柄です。それに、地域によって咲く時期も違ってくるでしょう。それに抽象的になっている花も多いですし。抽象的に図案化された花はそこまで季節にこだわらなくてもいいと思います。梅は特に図案化されていることが多いですね。
桜は日本の花なので、枝が描かれていなければ年中着てもいいとされています。浴衣は特に色々な季節の柄が入っていますね。。。気にせず可愛らしさで選んでいいのではないか、と思います。
ただ、華道や茶道をされていらっしゃる方でそれらの会に出られる時は、注意したほうがいいと思います。
でも、一般人はそこまで着物を沢山もてません。。。ですので、お茶をされる方は制服みたいに皆さん色無地が多いですね。
それらの季節を非常に意識する習い事以外は、だいたいでいいのではないでしょうか。自分が調べないとわからない、ということは、他の人もきっとわからないですから。
意識したほうがお洒落で贅沢ではありますけどねぇ。
かく言う私も、牡丹柄の紗(7月~8月)の着物を愛用しています。豪華な感じが好きでつい。
ですので、選ぶ時は、全体の配色として濃い色で地が厚手の場合は寒い時、薄い色は暖かくなってきたら、という感覚でいいと思います。濃い色でも紺や黒は涼しげに見えたりするので、夏物にも多いのですが。真夏に真っ赤は暑そうですよね。素材感も大事かと。しぼの大きなちりめんや絞りは着ても4月上旬までかな、と。
月 | 植物 | 動物・魚・虫 | 他 |
1 |
松竹梅、七草、福寿草、水仙、 芽吹柳、雪持ち松、冬木立 |
干支 |
獅子舞、宝船、 羽子板、千両、 鈴、こま、手まり |
2 |
梅、猫柳、ひな菊、ふきのとう 椿、笹、蘭、いちご、ぜんまい、 菜の花 |
わかさぎ、うぐいす |
鬼(節分)、 バレンタイン |
3 |
桜、桃、つくし、椿、たんぽぽ、 たけのこ、柳、よもぎ、すみれ、 パンジー、菜の花、たちばな |
ひばり |
ひな祭り、扇面、 貝合わせ |
4 |
桜、牡丹、わさび、辛夷、 木蓮、からたち、パンジー、 わすれな草、つつじ、ガーベラ |
揚羽蝶 |
花見、茶摘、 朧月、霞 |
5 |
つつじ、牡丹、えんどう豆、 花菖蒲、薔薇、藤、チューリップ、 カーネーション、えんどう豆、 なずな、すずらん |
つばめ、鯉 |
鎧、かぶと、幟、 かつお縞、春駒、 吹流し、鯉のぼり |
6 |
藤、びわ、紫陽花、葵、百合、 さくらんぼ、ほおずき 、 花菖蒲、 |
かたつむり、蛙、 カワセミ、ほたる |
田植え、鵜飼、 傘、雨 |
7 |
へちま、茄子、笹、竹、 朝顔、百合、ひまわり、夏野菜 |
金魚、波千鳥、鮎 |
風鈴、花火、 うちわ、七夕 |
8 |
ひまわり、撫子、西瓜、 秋草、すいか |
こうもり、ひぐらし、 かささぎ |
流星、天の川、 稲妻、露芝、灯篭、 水のモチーフ |
9 |
りんどう、コスモス、桔梗、 萩、すすき、栗、ざくろ、どんぐり |
鈴虫、とんぼ、 雁、うさぎ、きりぎりす |
月、虫かご、露草 |
10 |
紅葉、栗、菊、稲穂、柿、 ぶどう、烏瓜、木の実、 南天、みかん、秋の七草、 りんどう、いちょう、りんご |
鴨、雀 | |
11 |
柊、いちょう、 松ぼっくり、落葉、 山茶花、柿、菊、ゆず |
熊手(酉の市)、 吹寄せ、枯山水 |
|
12 | 寒椿、敷松葉、水仙 |
白鳥、河豚、 おしどり |
雪うさぎ、焚火、 冬木立、雪の結晶、 吹き寄せ、クリスマス、 十字架、雪だるま、 雪輪、雪持ちの竹や松 |